2006-09-27

USA:Tour2005年9月 五日目

 朝から向かった先は連荘のファンファーム。
「あんねー、マキちゃん。昨日は天気のくずれたでしょがー?・・だけん虫もさかなも機嫌の悪かったばってんがねー。今日は見てんなっせ!この天気バイ!今日は絶対ライズあるけん!・・・・」マッチャンに導かれてやってきました。・・・結果は置いといて、すごいのどかで気持ちの良い所です。駐車ポイントのすぐ前にある牧場の馬にも覚えてもらって、かわいくなついてくれた。馬に話しかけたり、さわったりする余裕があるくらい・・・ライズは無かった。正確に言うと、遠いところでの届かないライズは少しあった。橋の上から見るとものすごくデカイのが何匹も底に定位していて時々浮上しては何かを食っていた。勢い勇んで岸辺から攻めるもぜんぜん駄目。・・・「こんなところで粘っていて良いのだろうか?ハリマンでは良いライズの時間になってるんじゃ?・・・」という二人同じような気分になってきたのを察知して、「そう言えばマキちゃん、まだサードチャネルには行っとらんだったろ?・・たいぎゃーよかとこだけん!」と言うマッチャンのご提言で移動決定。


サードチャネル。
右岸バンクを上流へ歩く。いくつも大きい倒木を越えたりくぐったりしながら静かにライズを探しながら。何尾かズシューーンと逃げられるがライズは無い。チャネルが終わるところで対岸に渡る。枯れかかった藻が異常に多く歩きにくい。右に左に方向を変えながら浅いところを選んで歩いていく。ここから上流がミリオネアらしい。渡り切った対岸で一息。ウイスキー&ジャーキーも旨い。・・・まっちゃんとは、この「飲みながら爛れていく切ない快楽」に向かい易い点ではとても気が合う・・ような気がする。殆ど飲もうとするタイミングが一緒。<マッチャン!またアメリカに飲みに行くバイ!>

 この旅初めての集中ライズが始まった。バンク際ではなく目の前の流れのあちこちで。尺サイズかな?と思いながらも流れに入る。ベイティスに混じってマホガニーが流れてくる。大きそうに見えるライズもちょっと遠いところに始まる。少し上流にいたマッチャンが竿を曲げていたが、すぐ外れたようだ。「40アップくらいだろか?」と言ってる。ライズはどんどん増えてくる。マホガニーもこんなに沢山流れるものとは知らなかった。クロスダウンの射程圏内のライズに流し込むと35センチくらいのやつ。やっぱ大きいのを狙わないとなーと思い、探し待つ。


 9月のヘンリーズフォークについての刈田敏さんのリポートがある。「夥しい数のスードクローエン。その中にほんの数パーセント以下の率でマホガニーが混じっていて、鱒はそのマホガニーだけを選食していた。それを知っていたフライマンだけが爆釣。・・・」という内容だったと思う。イメージの中にこのシーンを何度も思い描いていたので、マホガニーのフライパターンはかなり意識して準備していた。目の前にどんどん増えてくるマホガニーダンとライズ。午後一時頃からずーっと暗くなるイブニングまでその状況は続いた。エルクの咆哮と対岸を走る馬の嘶きがすきとおり響くだけのしずーかな風景。ひたすらライズに向かって、マッチャンと二人してもくもく釣った。もうホントに幸福感満杯。



 サイズは40センチ前後が殆どで、一度だけ「ウン?これは!」という走りを受けたけどバラシ。とにかくココは藻の繁茂が激しくて。ただ届きそうで届かないところにいるゆったり小さいライズを繰り返すヤツは、でかいというのがはっきり分る。二人ともヴェスト浸水お構い無しにギリッギリまでウエーディングして挑むも届かない。悔しいけどしょうがない。でも幸せな時間でした。

 パーキングまでの帰りで見たサードチャネル。一人でいたら寂し過ぎるくらいの静かな美しさです。



 宿でシャワーを済ませ、本日も張り切ってステーキ夕食。トラウトハンターでは、ガイドのリックさんと奥様ビビアンさん、馴れ馴れしさ天下大将のマッチャンは、レネ夫妻まで引っ張り込んで僕にご紹介。・・・ホントに方々はマッチャンのこと憶えていたのでしょうか?


 この夜も更け行くまで爛れていきました。 








1 件のコメント:

  1. 今でも鮮明に思い出してしまうほど良い時間でしたねー。来年は大挙して行かれるんでしょうか?是非是非行きませう。

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